現代の地球気候を極地から考える!
こんにちは、山本節子です。
新現役ネットに所属していらっしゃる方の開催で、「現代の地球気候を極地から考える」という、興味深いタイトルのセミナーに行ってきました。
講師は、(前)国立極地研究所所長の渡邊興亜先生です。
興味深かった点は・・・
1、太陽から赤道付近に加熱された大気は、循環流となり、1度中経緯の地帯で下降し、再度上昇して、極地に下降する。赤道付近と極地は、地球上の大気循環のエンジンの役割をしている。
たとえば、赤道で核実験をすると、放射能は、中経度の砂漠地帯から北極、南極へと還流する。南極をボーリングすると、核実験やチェルノブイリによるセシウムなどの値もわかる。
2、南極氷床を数千メートルくらいボーリング調査すると、降水量の体積により、地球の温度変動の歴史がわかる。
過去の気候変動を見ると、暖かい時期と冷たい時期というように、寒暖を繰り返している。16世紀(江戸時代の頃)は寒かったが、近年は暖かい時期が安定していた。しかし、これから寒い時期になるだろう。
3、大戦後、化石燃料が急激に増え、極地にCO2が右肩上がりで増えている
4、極地探検の歴史(ピアリー、アムンゼン、スコット、白瀬の探検の紹介)
北極をめぐる各国の領土争いの話も聞かれ、2時間が、アッという間に終わりました。
個人的には、太陽の黒点の発生と地球の気候変動の関係を質問したかったのですが、翌日のセミナーの準備があったため、終わると、懇親会へは行かずに退席したのが残念でした。
| 固定リンク