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2012年12月

2012年12月27日 (木)

貝原益軒の「和俗童子訓」について

こんにちは、山本節子です。

今年も早いもので、あと残すところ5日間ですね。

忘年会もクリスマスも終わり、以前から読みたかった貝原益軒の「和俗童子訓」を読みました。

この本は、1710年、益軒が81歳のころに書いた本です。

「総論上、総論下、年代別教育論、手習い法、女子への教え」の5章にわかれています。

総論上の冒頭には・・・

「今年80歳になって、世のありようを多く見聞してきたが、考えてみると、およそ人というものは、良いことも悪いことも習いなれたことは、既に自分のものとして本性となる。だから教育はできるだけ早期から始めよ」と書かれています。

当時の教育は、現在の教育と異なります。

「人というものは、みな天地の徳を受けて、心に、『仁義礼知信』の五性を持って生まれてくる。

その五性にしたがって、『父子、君臣、夫婦、長幼、朋友』の五倫の道が行われる。

これは人の優れて尊いところである。

しかし、最近では、衣食住(現代ではモノやお金)のみを追い求めすぎていないだろうか。五性や五倫の教えがなければ、人の道を知らない猛獣のようになり、万物の霊とはいえなくなる。

古の聖人はこれを憂いて、多くの人に幼いころから『道』を教えてきた。

聖人は人の至り。万世の師である。聖人の教えを、食べたり話したりするのと同じくらい早く教えるべきである」と書かれています。

巻3の年代別教育論では、「6歳の正月から、数字、東西南北、ひらかなを読ませかけるように教えるべし」。巻4では、習字の書き方、筆の持ち方・・・と、こと細かに書かれています。

8歳には立ち居振る舞いの礼儀。

10歳からは師について、五常、五倫以外にも、小学、四書五経を読ませ、その合間に、文武の芸術も習わせるべし」と書かれています。

これらは、士農工商のうちの「士」への教育論ですが、現在の教育よりも、深い内容ではないかと思います。

ただ、最後の巻5「女子への教えの法」には、

・七歳から男女席を同じくせず
・男は外を治め、女は内を治める
・婦人三従の道
・婦人の七去・・・

男尊女卑の内容がつらつらと(笑)、書かれています。

この巻5が、のちに、「女大学」の書名で広く普及され、近代初期の女子教育に大きく影響した元凶(?)になったようです。

現代に足りないところや、時代遅れの個所など良し悪しはいろいろ。

ただ、江戸後期の教育は、今に劣らぬ深い内容ばかりではなく、忘れてしまった「生きるモノサシ」を教えていたことを忘れてはならないと思います。

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2012年12月17日 (月)

衆議院選挙が終わって・・・

こんにちは、山本節子です。

ようやく、今年の仕事も1段落しました。

昨日の衆議院選挙は、自民党の圧勝でしたね。

昨日の夕方から今日にかけて、テレビにくぎ付けの方も多くいらっしゃることでしょう。

私も時間があるたびにテレビをつけては見ていました。

見ながら・・・「大学」(四書五経の1つ:第5段第2章)の一節を思い出しました。

堯舜は仁愛をもって世を治め、国民はこれに従った。

 桀紂は非道をもって世を治めたが、国民はこれに従った。

 リーダーの命令するままに従うのが、悲しいけれど、国民である。

 しかし、従っているからといっても、心の底から従っているのではない。

 従いながらも、ちゃんと見ている。

 だから、リーダーは自分を顧みるべきである」

「大学」に書かれていることと同じように、私達は、民主党政権が震災時にどんな対応をしたのか、大臣がどんな失言をして失職したのか、外交政策の脇が甘く隣国からスキをつかれたのか、深い思慮もなく子ども手当のバラまきを行ったのか・・・従いながらもちゃんと見ていました。

そして、今回、民意が反映されました。

「政治の信を問う」とはこのことですね。

つぎは、自民党の番。

この難局を乗り越えるのは、本当に大変だということは推測できます。

でも、しっかりと政治の舵をとってほしいと思います。

 

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