秋の京都(2,022年)
こんにちは、山本節子です。
11月20日から「秋の京都」に行ってきました。
最初に訪れたのは、吉田山にある吉田神社。
吉田家に興味があり、おみくじ売り場に「吉田神社とその歴史」が置いてあり
熟読しました(笑)。
それによると、吉田家はもともと卜部氏で、朝廷に仕えて陰陽寮で占いを司っていた古い家柄。
一族には学者・文人が多く輩出され、吉田兼好もその一人です。
現在は節分の日に全国から多くの人が集まり厄払いをしているようです。
お昼ご飯は、その山頂付近にある「茂庵」。
迷子になりそうな小高いお山を登ると、小鳥が「チチチ…」と迎えて案内してくれます。
「茂庵」はコロナ禍でしばらく休業していたようですが、
今年の11月~12月の1か月間は、有志が仕出し弁当を買って営業しているようです。
「忙中閑」の静けさですが、お弁当は味が濃くて冷たかったのが難でした。
京都駅南に位置する東寺。
その中にある「観智院」は、宮本武蔵の「鷹の図」で有名です。
吉岡一門と一乗寺下り松の決闘後に、
吉岡一門からのがれて観智院の一室に隠れ、数年間住んでいた時に
「鷹の図」などの墨絵を書いたそうです。
見ていると鋭い気迫が感じられます。
お庭の松が素晴らしく、人も少なかったので、しばらく日向ぼっこをしていました。
東福寺の埠頭寺院の一つに、「雪舟庭園」と言われる文陀院があります。
その2畳半の茶室と4畳半の茶室は見事でした。
丸窓のある4畳半の茶室。
侘び茶がおいしく頂けそうです。
嵯峨野にも足を延ばし紅葉を堪能しました。
行きたかった「落柿舎」も家の中まで見ることができました。
「落柿舎」は元禄時代の俳人向井去来の居で、芭蕉がたびたび訪れています。
元禄4年に1か月間滞在して記したものが「嵯峨日記」です。
京都は歴史好きの人にはたまらなく魅力的で、何度言っても飽きない街です。
定年後になると、嵯峨野界隈に移住する人も多くいらっしゃるそうです。
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