2020年2月 3日 (月)

あとがき

30年前に私が子育てをしていたころは、学歴重視や偏差値教育の全盛期でした。
その後、東日本大震災をキッカケにいろいろな価値観が変化しています。

今は、時代の転換期と言ってもいいくらいです。

子育ても例外ではありません。
「こうしたら子育ては成功」というレールはありません。少なくとも、第2反抗期以降の自分で人格をつくりはじめるまでは、子どもの成長の足を引っ張らないように気をつけて頂きたいと思います。

たとえば、「ひと一倍敏感だったり、ひと一倍育てにくかったり…」という子どもの性格でさえ、「困ったこと」と否定的にとらえるのではなく、11人の顔かたちが違うように、その個性をまるごと受け入れて頂きたいと思います。すると、将来自分で人格をつくる頃になると、その個性は人とは異なる魅力的なキャラクターとして、11人の美しい花や実をつけるようになると思います。

その土台をつくってあげて頂きたいと思います。

しかし、時代が変わっても変わらない考え方もあります。本書は、つぎの3つの考え方を土台に書きました。

(1)修身・斉家・治国・平天下

(2)修せざれば証せざる

(3)萬物、皆我に備わる

(1)は、四書五経の「大学」が出典です。

「修身」は自分の感情をコントロールすること、「斉家」は愛情のあふれた明るい家庭づくりの意味です。すると国も治まり世の中が平和になるとあります。

子育ては毎日のことです。毎日の生活の中で、お母さんが自分のストレスをコントロールしながら心を整えて、夫や子供たちが喜んで家に帰って癒しが得られるような憩いの場をつくることが、家庭の1番の役割です。

(2)は、「修行しなければ見えてこない」という考え方で、道元禅師の言葉です。

子育ては修行と同じです。「子育て」という修行をすることにより、見えてくるものや気づくことがたくさんあります。
一番は自分が何者かが見えてきます。

(3)は、「すべての答は自分の中にある」という考え方で、孟子の言葉です。

雑誌や検索サイトで子育て情報を得ても、たくさん情報がありすぎて、どうしてよいのかわからなくなってしまいがちです。
最終的にどう判断してどう行動するのかは、自分の中に答えがあります。
「どうしたらいい」と迷ったら自分に質問してみましょう。

さらに、子どもに質問して聞きましょう。子育ては子どもが主役だからです。

子育てをしていると、いろいろな不安や悩みが出てくると思います。まるで霧の中の迷路をさまよっている気分がするときもあるでしょう。

1つの問題には、プラスとマイナスの相反する答えがあります。矛盾と言います。
その矛盾した状況を集中して考えることにより打開策がひらめいてきます。
子育てに、「これが絶対正解」はありません。子どもの将来のために、お父さんとお母さんが一生懸命に集中して考えることにより、「我が家はこうしてみよう」という解決策が見つかります。

「それが正解」です。

このブログは、拙本「誰も教えてくれなかった!お母さんのための楽しい子育て38のコツ」をブログにまとめたものです。
この本が書けたのも、これまで子育てセミナーで感想を言ってくださった父母の皆様、そして、これまで中国古典の考え方を教えてくださいました恩師のおかげです。 

この場を借りて、心より厚くお礼と感謝を申し上げたいと思います。 

 

2020年2月 2日 (日)

お母さんの力はすばらしい!(38)

萬物を生み出す宇宙には、すべてを生み出し、活かす力があります。

そうです!

お母さんの力はすばらしいのです。

なぜなら、ほんの少しお母さんが変わるだけで、子どもは驚くほど変化するからです。

とはいえ、子育てにイライラはつきものですね。

イライラは誰でも経験するものです。
なくすことはできません。

ですから、イライラをコントロールする方法を知りましょう。
自分の心をコントロールする自分の取扱い方法を知りましょう。

一番手ごわい敵は自分なのです。

「子育てがうまくいかない」。そこから始めればいいのです。

「これは私に何を学べというメッセージなのだろう」と考えると、必ずそこに何かのメッセージがあります。

それは子育て方法だったり、お母さん自身が成長するためのヒントだったりします。

そこから乗り超えてみましょう。

そして、自分を責めないようにしましょう。
責めると、子育てがつらくなります。
「イライラして再びストレスが溜まり・・・」と、悪循環になりかねません。

さらに、頑張っている自分をほめましょう。

どんなに頑張っても誰もほめてくれません。
しかし、自分で自分をほめることはいくらでもできます。

朝や夜寝る前など、いつも頑張っている自分をマッサージしながら、ホメホメ言葉をあびせてもいいですね。

完璧な親はいません。
みんな子育てで悩んだり迷ったりしています。

なにしろ、初めての経験ばかりですから・・・。

人間には復元力があります。
柳のような柔らかい心です。

子どもにもあります。

その力を信じましょう。

辛いことを乗り越えたときには、明るいことが待っています。
辛いことがくると、「そろそろ明るいことが近づいている」と思ってもいいですね。

しかし、「修せざれば現れず(道元)」。
それは、乗り越えなければ現れません。

子育てはそんな機会をくれているのです。

完璧な親はいません。みんな子育てで悩んだり迷ったりしています。
なにしろ初めての経験ばかりですから…。

子どもと一緒に暮らす楽しい時間は、長い一生のほんのひとときです。
第2子や第3子をあわせても、たかだか10数年間です。

お母さんがおおらかだと、家庭は明るくなります。

子どもも明るくなります。

夫も明るくなります。

お母さんは太陽です。子どもの心を明るく照らす存在です。

そして・・・

子どもの笑い声は私たちを明るく照らしてくれます。

日の当たる温かい場所にある植物は、よく成長しますね。

同じように、明るい家庭、笑顔や笑いのある家庭で暮らす子ども達は、すくすく成長します。

あなたの子育てレベル度は何点?(37)

中国古典の「老子(道徳経)」の「順風」の編に出てくる内容を、4つの段階の子育て術にアレンジしてみました。見てみましょう。

一番下の段階は、4つのひ「否定・非難・評価・比較」を言い続けた結果、このままでいくと、子どもの人格を傷つけ、マイナスの循環に入れかねない接しかたです。

つぎは、子どものペースを重視したやさしい親です。

しかし、第1反抗期を過ぎても、子どもが「イヤダ」というと、親のほうが折れてわがままを許し、甘やかしてしまう接し方です。
将来、子どもはわがままになって、人に非礼や無礼なことをして迷惑をかける恐れがあります。

そのつぎは、子どものペースより親のペ-スを優先するあまり、叱咤激励をして子どもを親の思い通りに動かす接し方です。
そのため、子どもからはコワイ存在、あるいはウザイ存在と受けとめられてしまいます。

つぎは、親愛の情に満ちた子育て上手な接し方です。
子どもの欲求や望みを優先しながら、「ダメなものはダメ」と理由を言って導き、子ども自身が「自分で自分をコントロールする力」を引き出す接し方です。

スポーツでいうと、優秀なコーチといえます。

一番上は、親は子どものすることをニコニコして見ているだけで、放任のようだけど、じつはしっかり子どものことを見守っていて、必要なときにアドバイスをする方法です。

スポーツでいうと、すぐれた名監督と言っていいでしょう。
2反抗期以降の良き理解者、応援者の立ち位置と言っていいですね。

「あなたの子育てレベルはどの位置でしょうか?」

「何故そう思いますか?」

「どのレベルになりたいですか?」

「そのためには、どうしたらいいですか?」

「そのためには、どうしてはいけないですか?」

 

2020年1月 7日 (火)

しっかり抱いて、下におろして、歩かせる(36)

「しっかり抱いて、下へおろして、歩かせる」という日本古来の格言があります。
子育てを的確に表現した言葉だと思います。

誕生して第1反抗期までは、1人では何もできません。
「洋服の着替え、おむつの取り換え、食事の世話、お風呂・・・」と、すべての生活の世話を親がみてあげなければいけません。

この時期はスキンシップをとおして、「しっかり抱いて」いっぱい愛情をかけてあげましょう。

1反抗期ごろになると、「自分でする、自分でする」と自己主張がはじまります。すると、そっと下へおろして様子を見ましょう。

この頃は自分でしたいのだけど、上手にできません。この時期から第2反抗期までは、親の役目はマラソンの伴走者と同じです。
生活が1人でできるようになったのか、人格形成の基盤が少しづつ身についているのかを、「下におろして」子どもの様子を見守りながら、子どもがこれからの人生の荒波を乗り越えられるように意識して接しましょう。

そのためには、親のストレスの自己コントロールは必要不可欠ですね。

やがて第2反抗期をむかえて、自分で人生を切り開いていく土台ができたら、少しづつ親は離れていきます。

「歩かせる」ですね。
大学受験や就職してまで親が口をはさむのは過保護というものです。

本書は各章ごとに「親のペースと子どものペースの違い①~④」を書いています。
子どものペースを無視して親の言うことをきかせるのは、子育てではないことがおわかりいただけたと思います。

あくまでも子どもの人生です。親はマラソンの伴走者のように、子どものペースを見守りながら、第2反抗期からは少しづつ子育てから離れていきましょう。

そして・・・
子育てに行き詰まったら、子ども自身に質問してみましょう。なぜなら子育ては子どもが主役だからです。

どうしたらいいのかの答えは、本能的に子どもが1番よく知っています。

子どもの中に答えがあるのです。
「○○についてどう思う?」など、アイメッセージや「どう付き質問」で、あなたの困っている率直な気持ちを言って子どもに聞いてみましょう。

聞いた後は、その話を尊重するといいですね。

2020年1月 4日 (土)

夫とのつきあいかた(35)

子育てセミナーを開催すると、「パパが積極的に育児に参加してくれるコツを知りたい」というアンケートをもらうことがあります。

私の世代は、「夫は外で働き、妻は家を守る」という夫婦分業の時代でした。

しかし、時代は男女共同参画社会です。

「イクメン」という言葉も定着して、パパが抱っこをして買い物をしたり、保育園の送り迎えをしている姿も違和感がなくなりました。

働く女性も増えて、育休取得後に仕事復帰をする女性も多くなりました。

セミナーの参加者同士で「パパの育児参加」について話し合ってもらうと、いろいろな意見が出ます。

・無理なく自発的に子育てに参加できるように夫を誘導する

・あらかじめ夫と妻の分担を決めておく

・手伝ってほしいことを具体的に夫に伝える

・期待しない・・・(etc)

いろいろな意見がでます。

ストレスには人間関係に関するものが多いものの、その中でも家族に関するストレスはもっとも多いと言ってもいいと思います。

とくに夫婦のつきあいかたは,違う環境で育ったもの同士が1つ屋根の下で暮らすのですから、夫も妻もストレスが多いのは当たり前です。

こんな時代だと理解をして、お互いのストレスを緩和する方法を探してはいかがでしょうか。

家族一緒に大自然の中で新鮮な空気を味わったり、鳥のさえずりや花の香りに包まれて気力を養うなど、いつも頑張っている夫と妻の充電を心掛けましょう。

すると、夫も自然と自発的に育児に参加してくれるかもしれません。

 

 

2019年12月13日 (金)

ストレスのコントロール方法を知る(34)

ここでは、ストレスのコントロール方法を10通りご紹介します。
イライラやストレスを感じ始めたとき、「私は〇〇の方法でストレスのコントロールをする」というものを見つけてみて下さい。

(1)心の思い込みを変える

「心の思い込みを変える」とは、たとえば、日曜日になって「今日は子どもと遊べる」と思うのか、「今日は子どもにつきあわないといけないので、自分のやりたいことができない」と思うのかで、気持ちが異なってきます。もちろん前者のほうが気持ちよく1日が過ごせますね。

「〇〇すべき」より、「〇〇できる」と思ったほうが、前向きで幸せな1日が過ごせます。
この方法は、思い込みを変えるので「リフレーミング」と言います。

(2)このことが良いことになると思う

これも思い込みを変える方法と同じです。
困ったことが起こっても、「これは丁度いい。これは神様が私を試している」などと前向きに考えると、1日を明るく過ごすことができます。

(3)その場所を変える

イライラを断ち切るために、「ちょっとトイレに行ってくるね」などと、今いる場所から1人になる場所をさがして、心を静めたり切り替えると、気持ちがリフレッシュできます。

(4)数秒待つ

カァ~となったときにすぐに怒って反応しないで、手のひらに理由を書いたり深呼吸をするなどして、数秒待って、その間に心を静める

(5)「ありがとう日記」をつける

今日1日の日記をつけて、「〇〇できてありがとう」と、すべての出来事の終わりに「ありがとう」の感謝する言葉で締めくくる

(6)子どものできるようになったことを書きだしたり、子どもの前で言う

「歩けるようになったし、1人でご飯を食べれるようになったし…」と言い続けると、話すことで明るい気持ちになったり、聞いている子どもも嬉しくて自信にもなる

(7)「〇〇する」、「〇〇しない」とアンカーを決める

子どもを叱りたくなったら、自分の胸を叩くなどの行動を制御する決まり(アンカー)を決めておく

(8)相談できる人を決めておく

1人で問題を抱え込まないように、同じ年代の子どもを持つママ友や自治体の子育て相談など、困りごとを相談する人や公的機関を決めておいて相談する

(9)1人の時間を作って息抜きをする

夫や家族に子どもを預けたり、一時保育を利用して気晴らしをする時間を作るなど、ストレス解消の時間をつくる

(10)瞑想や呼吸法で感情をととのえる

自分が夜寝る前などにヨガ、散歩、座禅、瞑想タイム、深呼吸などで、感情を整えることを習慣にする

 

いかがでしたか?

何か参考になる方法は見つかりましたか?

その他にも・・・

「前日にできるだけ準備をしておいて、翌日時間に追われないようにすると、イライラが減る」

「高級チョコを食べて、自分だけの至福の時間を楽しむ」

「子育てを完璧にしようと思わない」・・・など、ママ達からの経験談も聞きます。

あなたなりのストレスの解消方法を見つけて、どうかストレスと上手につきあってください。

2019年12月 8日 (日)

怒らないコツはストレスをためこまないこと(33)

ストレスにはいろいろな感情があります。


「イライラ、不安、体調に自信がない、疲れる、淋しい、悲しい…」などのマイナスの感情です。
そんなストレスをため込んでしまったらどうなるでしょうか。
いつかは爆発してしまうことでしょう。

ストレスが第1次感情としたら、怒りは第2次感情です。 

イライラがないと怒る必要もありません。
ですから、「イライラがたまったな」と思ったら、少しづつそのストレスを解消させましょう。

これが怒らないコツです。
イライラのコントロールですね。

ここ最近をふりかえって、怒りで頭にきたことはありますか?思い出してみましょう。
そして、そのときに何のストレスがあったのか思い出してみましょう。

ストレスのたまったもう1人の自分に、どんな言葉をかけてあげたいですか?

「イライラしているみたいだね(アイ・メッセージ)」

「子どもがいうことを聞かないから?(質問1)」⇒「イエス・ノー」

「そんな自分に、どんな言葉をかけてあげたら、ストレスがなくなると思う?(質問2)」⇒どう付き質問」

「毎日よく頑張っているね!(励まし)」

耳を澄まして自分の心を感じてみましょう。

イライラや怒りは抑える必要はありません。いけない感情でもありません。
どんな優しいお母さんでもイライラや怒りはつきものです。

1度も、子どもに怒ったことのないお母さんはいないでしょう。

誰でも子育て中にイライラや怒りはつきものです。

ただ、子どもに怒りをぶつけないで、自分の心をコントロールする方法を知ればいいだけです。

2019年11月25日 (月)

怒りの構造を知る(32)

主婦がイライラする原因の第1位は子ども、第2位は夫だそうです。
なんだかうなずけますね。

子どもには「親の言うことを聞いて当たり前」。
夫には「いつも一緒にいるんだから、私のことをわかってくれるはず」という思いが強いせいか、身近な子どもや夫への感情のコントロールは難しいものです。

また、怒りの性質として、怒りは強いところから弱いところに流れます。
たとえば、お父さんからお母さんへ、お母さんから子どもへといった具合です。

さらに怒りは伝染しやすく、親から怒られた子どもはどうするかというと、学校へ行って自分より弱い子どもをいじめたりします。
学校で飼育されている小動物をいじめることもあるかもしれません。こうなったら要注意です。

内向的なこどもは自分の中で抱え込むしかなく、親からストレスを与え続けられると、元気がなくなったり表情が暗くなったりします。

さらに怒りは人により異なります。
怒りの頻度が強い人は、ちょっとしたことでキレやすかったり、キ~と沸点に達しやすかったりします。

怒りの強度が強い人もいます。夫婦けんかをすると、部屋のドアを壊したりお皿を投げつけたりなどです。
若い年代の夫婦はエネルギーに満ちているので、ケンカも激しいでしょうね。

怒りが持続する人もいます。
いつまでも「何年前のあのときにこう言った」などと、根に持つタイプの人です。
ストーカーもこのタイプなのかもしれません。

さらに、怒りだすと、暴力をふるって攻撃的になる人もいます。

あなたの怒りの構造はどのタイプですか?

ただ、怒りはすべてが悪い感情ではありません。

怒りの強い人は、エネルギーの強い人でもあります。
怒りが発憤となって、「なにくそ~」というモチベーションアップにつながることもあります。

 

2019年11月17日 (日)

親のペースと子どものペースは違う(31)

小学生の1日の生活は、「朝起きる、朝ご飯を食べる、学校へ行く、学校から帰る、宿題をする、晩ご飯を食べる、お風呂に入る、寝る」が一般的でしょう。子どもによってはお稽古事や塾があるかもしれません。

この24時間の生活をこなすために、「起きなさい、朝ご飯を食べなさい、学校へ行く時間よ、おやつを食べたら宿題をしなさいよ、ゲームをしていないで晩ご飯の時間よ、お風呂が沸いたよ、もう寝る時間よ…」と、まるで、牛や馬を追いたてるように命令や指示をして、子どもを動かそうとしがちです。

言われ続けていると、言われないと動かないようになってきます。朝起こさないと、「どうして起こしてくれなかったの」と、親のせいにしてしまう子になってしまいます。 

しかし、「早く、早く」と言葉で動かそうと思っても、子どもには子どものペースがあります。

親の思い通りにならないと、「いいかげんゲームはやめなさい」と禁止したり、さらには親の言うとおりにならないと、「ダメな子ね、ばかじゃないの」などの人格否定の暴言を言ってしまうことがあります。

これは言葉の暴力です。言葉は人をつきさす刃物にもなります。

さらに、「にらむ、ため息をつく、叱る、叩く、つねる、突き飛ばす…」などなど…。

家庭の中では親の力は絶大です。

これらが日常的に続いていると、気をつけないと、子どもの逃げ場がなくなってしまいます。

現在は、女性が自分の考えを主張することは当たり前です。
これまで自分のペースで頑張ってこられた方は多いと思います。
しかし、人のペースにあわすことはちょっぴり苦手の方もいらっしゃるでしょう。


「親の言うことを聞きなさい!」と言っても。赤ちゃんや子どもは、そもそも第1人称で行動します。
人の気持ちはわからないし、ましては親のペースに合わせることはできません。

親のペースに合わせて動いてくれない子育ては、昔の女性よりイライラがつのるかもしれませんね。

子どものペースに合わせる重要性はわかっているけれど、つい「イライラする、カァ~となる、キーっとなる、ストレスがたまりガマンが切れる、怒る、夫にあたる…という感情をどうしていいのかわからない」という声をよく聞きます。

では、どうすればいいのでしょうか。

次の項目で見てみましょう。

2019年10月17日 (木)

親の脳のクセ(その2)(30)

子育てをするときに、他にもおちいりがちな「親の脳のクセ」があります。
「親の競争心」、「比較して優劣をつける」、「個性の違い」、「成果を求める」、「先回り」、「心配」です。

1つ1つ見てみましょう。

1、「親の競争心」は、子どもの競争なのに、親の競争心が芽生えることがあります。
たとえば、子どもの運動会の徒競走で、親が「がんばれ~」と応援するのは、ほほえましいものです。
なかには、親の競争心が高じて、競馬のムチをいれる騎手のように、競争を頑張らせる親がいます。
人間は動物ですから誰にでも競争心はあります。競争心がないと多くの生物の中で人間に生まれてこないし、人間として生き残れなかったでしょう。子どもにも競争心はあります。

あまり親から言われると、子どもが苦しむことになります。

2、「他の子どもと比較して優劣をつける」ことがあります。
最初に出会うのが母子手帳の体重・身長曲線です。
初めての我が子の数値が平均より劣っていると、お母さんのストレスになることがあります。
他の子どもや基準と比較するのではなく、子ども自身の成長を基準にしましょう。
以前より成長したのであれば、そのことを喜びましょう。

子どもの個性によって、成長のペースは異なります。
子どもの成長の違いは優劣ではありません。

3、「個性の違い」は、我が子と違うタイプの子どもを見て、「ウチの子どもも、ああいうタイプだといいのに…」と、ないものねだりの感情をもつことがあります。
たとえば、おっとりタイプの子どもを持つ親が、活発な子どもをみて、「あんなに活発になればいいのに」とうらやむようにです。

これは個性の違いです。
スネ夫はジャイアンになれないし、のび太はスネ夫になれません。

タイプの違いを憂えるより、タイプの違いを知り、我が子の良いところを伸ばしてあげましょう。

4、「成果を求める」
お稽古事が始まると、どうしても人より上手にできるようにと、「成果を求める」ことがあります。
たとえば、お絵かきで、「次は空だから青ね」と青のクレヨンを渡したり、「花だからピンク」と先回りをして、きれいに上手にできあがることを求めるようにです。

成果を求めるより、子どもが本来持っている無限の可能性を引き出しましょう。
それには、子どもの意志や欲求や好奇心を大切にするです。

そのほうが、成果があがります。

5、「先回り」
子どもが学校から帰るのを待っていたかのように、「おやつを食べたら宿題をしなさい」と、次の行動を「先回り」して言うことがあります。先に言われると、「せっかくやろうと思っていたのに・・・」と、する気が起こらなくなってしまうでしょう。先回りの言葉が続くと、ますます行動が遅くなり、それをさらに言葉で動かそうとすると、もっと動かなくなる・・・という悪循環が起こる可能性があります。

6、「心配」
さらに、「こうなったらどうしよう・・・」と、まだ起こっていもいないことを心配することがあります。
「ゲームばかりして、成績が悪くなって、進学できなかったらどうしよう」など、まだ起こっていないことを、次から次へと心配するようにです。仏教では、これを「煩悩」というそうです。

これらは、子育てでありがちな「親の脳のクセ」です。

子育ての主役は子どもです。
親ではありません。

子育ては、子どもが独り立ちするまで、見守り育てることです。
「親がなんとかしなくてはいけない」との思いは、言い換えると、「子どもはコントロールできる」、「思い通りに動かせる」との思い込みでもあります。

親のペースと子どものペースを違うことを、忘れないでおきましょう。

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