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2019年3月 5日 (火)

親のペースと子どものペースは違う!②(14)

しつけを大別すると、「①生活の自立」と「②良い心をはぐくむ」があります。2つにわけて見てみましょう。

「①生活の自立」
指示や命令をされなくても、大人と同じように自分で生活ができることをいいます。たとえば…「起こされなくても自分で起きる、洋服の脱ぎ着、手を洗う、食事、トイレトレーニング…」などです。

「しつけ」というと、こちらを思いうかべる人は多いでしょう。


「②良い心をはぐくむ」
道徳教育、あるいは人格教育とも言われます。「心の成長をはぐくむ」と言ってもいいでしょう。

①と②を合わせて、家庭教育と言います。

ただ、家庭教育というと、戦後以降、「読み・書き・計算や知識の習得」に関心が高い傾向にあります。

「心の成長をはぐくむ(5つの基準)」ことをまったく知らない人も多いのではないでしょうか?

しかし、「②良い心をはぐくむ」ためのしつけは、人の上に立つときやリーダーシップをとるときに大切です。

何故なら…人の上に立ったとたん、人から厳しい目でリーダーとしての資質を見られるからです

いずれも、子どもにどう伝えればいいのでしょうか。

この項では、「親のペース」と「子どものペース」にわけて、2つの対応策を見てみましょう。

 

(1)親のペースでしつける

「命令、禁止・指示」などで子どもを親の言うとおりにさせる方法です。効率的で手っ取り早い方法です。

「しつけ」というと、こちらの方法を思いうかべる人は多いでしょう。しかし一方的で子どもの言い分を聞かないために、弊害が多いのもこの方法です。

親の力は強く、子どもは無力です。最後は親が勝つに決まっています。

しつけと称して、「無理やり親の言うことをきかせようと威圧的に強い口調で言う、感情的に叱る、にらむ、脅す、叩く、つねる」などの体罰があります。

そのうちエスカレートして体罰が暴力に、暴力が虐待になりかねません。

最近のニュースに親の虐待が多いのも、しつけと混同している親ごさんが多いのではないでしょうか。

この方法は、子ども側からみると、親からやらされている感が強く、一方的な扱いを受けている思いが残ります。

自分の欲求にブレーキをかけることが多く、欲求が抑圧されたり、表面上は親の言うとおりにいい子のように従っていますが、内心反発したり、親に憎悪がめばえたり、トラウマになるのもこの方法です。

親から抑圧的に言うことを聞くよう強要されていると、今度は自分より弱い友達や小さい子どもに強い口調で言うことをきかせたり、暴力で人を動かそうとする子どもが出てくるかもしれません。

極端ですが、小学校の校庭で小動物がいじめられたり殺されているのは、こういうことが背景にあることが考えられます。

この方法は、親が自分自身へのコントロールが必要であり、慎重さが必要です。(第4:怒らない子育て参照)

 

 

(2)子どものペースでしつける

子どもの言うとおりにして育てる方法です。

「自由にのびのびと育てる」と言ったら聞こえはいいですが、「放任で育てる」という言い方もできます。将来人に対して非礼、無礼なことをして困ることが起きる可能性があります。

また、「勉強だけしていればいいのよ」と、「②良い心をはぐくむ」ことをおろそかにしていると、たとえば、偏差値の高い有名な大学を卒業した青年が少女を監禁したり、強姦する事件がニュースになり驚かされる事件が起こったりします。

頭の良いケダモノのような青年が多くなっているのも、「②良い心をはぐくむ」子育てがおろそかになっている背景があるのではないでしょうか。


 子どもの自発的な欲求を大切にしながら、「①子どもの生活の自立」と「②良い心をはぐくむ」を身につけるにはどうすればいいのでしょうか。

次項(15)「第1反抗期まで」、(16)「第1反抗期以降」の2つにわけて、さらに詳しく見てみましょう。

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