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2019年4月 3日 (水)

2~3歳ごろから自己コントロールをはぐくむ(16)

1反抗期(23歳ごろ)から第2反抗期(1215歳ごろ)までの10年間が、子育ての悩みが多い時期です。
一筋縄ではいかなくなる時期でもあります。

この頃から「良い心をはぐくむしつけ」を意識しましょう。

「良い心をはぐくむ」と言っても、「良い人に育てる」ことではありません。

人間は、良い心も悪い心も持っています。
そういった「良い心も悪い心も持っている」人間のことがわかることが、まず大前提です。

このように、人間通になることをめざしながら、将来、優れた人格になるように、自分で自分を磨き高めていく「自分づくり」の力をつくることがしつけの目的です。

これが「人格をはぐくむ」と言ったり、「人格教育」とも言います。

親が指示や命令をして、強引にしつけるものではありません。
型にいれるものでもありません。
親のペースで強要してできるものではありません。

「良い心をはぐくむ」には、自分で自分の心を律するコントロール力を身につけることが大切です。

自分で考え、自分で決めて、自分で行動する。
「する・しない」は、自分の中に答えがあるのです。

よく、「自分らしく生きる」「一人一人の花を咲かせる」と言います。
これは、もともと天から与えられた自分の持ち味や能力を、自分でつくっていくことです。

親がつくるのではありません。

では、この自己コントロールをはぐくむにはどうすればいいのでしょうか。

自己コントロールを自動車でたとえると、アクセル(欲求)とブレーキ(我慢)です。

アクセルだけでブレーキがないと、事故をおこしてしまい危険です。
しかし、ブレーキだけだと自動車は動きません。

このアクセルとブレーキのバランスが大切なのです。

最近は、ほしいものを際限なく与えたり、子どもの言うとおりにして我慢をさせないお母さんが多いようです。
アクセルばかりのやりたい放題で我慢ができないと、大きくなって、自分にブレーキがかけられなくなる恐れがあります。

欲望をコントロールできないと、人間ではなくケダモノと同じです。 

しかし、
我慢ばかりだと、本来のいきいきした欲求を抑圧することになります。

我慢を教える前提は、「食べたい、勝ちたい、負けたくない、欲しい…」という欲求があることです。
欲求がないと我慢も教えられません。

我慢という困難は、意志を強くする効果もあります。
意志が強いと、繰り返して物事を身につけることができるようになります。
勉強も同じです。

我慢ができることは、とても大切なことなのです。

このように、欲求と我慢のバランスは、つなひきのようです。
このように、アクセルとブレーキ、欲求と我慢は矛盾しているようです。

この矛盾の中で、その子にあった良きあんばいを見つけるには、子どもの自己コントロールを強く意識しながら接するしかありません。

答えは、子どもの中にあるのです。

大人でも自己コントロールは困難ですね。

たとえば、やせたいと思っても、食べたい欲求に負けて、つい食べてしまいます。
欲求に勝つためには、食べたい欲求を我慢しなければなりません。

このように、自己コントロールは、心の揺れ動く中で、自分を律する我慢の積み重ねの訓練とも言えます。
幼児期から自己コントロールを意識して育てていると、児童期になると、自分で自己コントロールがより容易になります。

今、このコントロール方法がわからない親が多くいます。

褒めたら褒めっぱなし。
我慢をさせたら我慢をさせっぱなしです。

では、欲求を育てながら我慢をさせるにはどうしたらいいのでしょうか。

それが、親の「ほめる、さとす、叱る」のツールです。
次項で、詳しく見てみましょう。

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