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2019年4月16日 (火)

「ほめる3・教える6・叱る1」のバランス!(17)

誰でも「褒められたい、認められたい、すごいねと言ってもらいたい」と思っています。

とくに親から「認められる、褒められる」と、とても嬉しいものです。
反対に、「認めてもらえない、叱られる」と、とても悲しいものです。

小さい頃は善悪がわかりません。
親が褒めることが善で、叱られることが悪です。
ですから、やって良いことは褒めましょう。やってはいけないことは叱りましょう。

その基準は、(13)の「5つの基準」です。

では、どう子どもに伝えたらいいのでしょうか。

まず、「ほめる」コツから見てみましょう。

とにかく、できるようになったことは褒めましょう。
その時に、少しコツがあります。

「すごいね、天才だね」と、子どもを褒めるのではありません。
「〇〇ができるようになったね」、「がまんができたね」と、できたことを具体的に褒めましょう。

すると、次もそうしようと思います。

「ほめすぎる、おだてすぎる」と効果は薄くなります。
そして、ほめ過ぎると、今度は「できなくてほめられかったらどうしよう」などと、子どものほうが不安になります。

「過ぎたるは及ばざるがごとし」ですね。

つぎは、「教える」コツです。

「5つの基準」をもとに、いけないことは「なぜそうしてはいけないのか」の理由を短く言ってあげましょう。
「注意する、さとす」と言ってもいいかもしれません。

そのときのコツがあります。
くどくどと理由を言いすぎないことです。

2~3歳の頃の子どもは、まだ難しいことを言ってもわかりません。
くどくど言い過ぎると、今度は、「やりたいことをやると、いけないことがたくさんあるんだ」と、「これはやってもいいの?」と聞いてから行動をするようになったり、「どうして?どうして?」と質問攻めにされて、親のほうが疲れてしまいます。

いけないことの理由を短く言うだけでいいのです。

あるいは、「ママはこう思うけどどう思う?」と子どもに考えさせるような質問もいいですね。

3歳を過ぎるようになると、難しいことがわかるようになり、質問をすると答えを出すために自分で考えるようになります。

「こうしたい、ああしたい。だけど、お母さんがこう言っている…」と自問自答しながら自己コントロールしているうちに、自分で行動選択ができるようになります。

そのためには、自問自答しながら迷っていうあいだは、待ってあげましょう。

子どもは、すぐに親の言う通りにはできません。
時間がかかります。

何回言っても効果がないときもあります。
「何度言ったらわかるの!」と一方的に叱るのではありません。

何回も穏やかに「5つの基準」を繰り返し言うだけでいいのです。

「あたらずといえども、遠からず」です。
「矢がまとに正確に当たらなくても、見当違いの方向には行かない」という意味です。

子どもはすぐにはできません。1度言っただけでは忘れてしまいます。
基準がブレずに何回も言えばいいだけです。

すぐにやめさせたいときもあるでしょう。
そのときには、工夫が大切です。

たとえば、電車の中で騒ぐときは、「目的の駅に着いたらジュースを買おうね」とごほうびを約束したり、滑り台で順番を待てないときは、「押しのけたら危ないでしょう。じゃぁ1回滑ったらお友達に変わろうね」と代替え案を提案したりです。

守れたら「ほめる」という言葉のご褒美をあげましょう。
叱って、言う通りにさせるより効果があります。

叱る時はどんなときでしょうか。

人や子どもの命やケガの心配があるときです。
そのときは、すぐにその行為をやめさせなければいけません。

たとえば、道路を横切っていて危ないときは、サっと子どもを守らなければいけません。
身の危険が迫る時に、説明している時間がありません。
有無を言わせずにその行為をやめさせましょう。

そのためには「叱る」ことが必要です。
叱ることは毒と同じで、1滴でも効き目は十分です。

くどくど叱らないようにしましょう。

そして、叱ったことがその後にできたこときはほめましょう。

誰でもほめられるとモチベーションが上がり、叱られるとモチベーションが下がります。
「叱ってほめる、ほめて叱る」ことはセットです。

山本五十六は、「やってみせ、言ってきかせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ」。
二宮尊徳は、「可愛くば、5つ教えて3つ褒め、2つ叱ってよき人となせ」と言っています。

「ほめる・教える・叱る」バランスは、叱る比率がすこし少なくて、「3・6・1」でもいいと思います。

ほめてばかりや叱ってばかりでは、自己コントロールにつながりません。
叱るより、教えることを重視しましょう。

そして・・・
親が手本を見せることも効果的です。

たとえば、親が挨拶をしないのに、子どもに挨拶をさせることは無理というもの。

子どもは親の後ろ姿を見て育ちます。
親の生きる姿勢が子どもに与える影響は、計りしれないものがあります。

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