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2019年10月17日 (木)

親の脳のクセ(その2)(30)

子育てをするときに、他にもおちいりがちな「親の脳のクセ」があります。
「親の競争心」、「比較して優劣をつける」、「個性の違い」、「成果を求める」、「先回り」、「心配」です。

1つ1つ見てみましょう。

1、「親の競争心」は、子どもの競争なのに、親の競争心が芽生えることがあります。
たとえば、子どもの運動会の徒競走で、親が「がんばれ~」と応援するのは、ほほえましいものです。
なかには、親の競争心が高じて、競馬のムチをいれる騎手のように、競争を頑張らせる親がいます。
人間は動物ですから誰にでも競争心はあります。競争心がないと多くの生物の中で人間に生まれてこないし、人間として生き残れなかったでしょう。子どもにも競争心はあります。

あまり親から言われると、子どもが苦しむことになります。

2、「他の子どもと比較して優劣をつける」ことがあります。
最初に出会うのが母子手帳の体重・身長曲線です。
初めての我が子の数値が平均より劣っていると、お母さんのストレスになることがあります。
他の子どもや基準と比較するのではなく、子ども自身の成長を基準にしましょう。
以前より成長したのであれば、そのことを喜びましょう。

子どもの個性によって、成長のペースは異なります。
子どもの成長の違いは優劣ではありません。

3、「個性の違い」は、我が子と違うタイプの子どもを見て、「ウチの子どもも、ああいうタイプだといいのに…」と、ないものねだりの感情をもつことがあります。
たとえば、おっとりタイプの子どもを持つ親が、活発な子どもをみて、「あんなに活発になればいいのに」とうらやむようにです。

これは個性の違いです。
スネ夫はジャイアンになれないし、のび太はスネ夫になれません。

タイプの違いを憂えるより、タイプの違いを知り、我が子の良いところを伸ばしてあげましょう。

4、「成果を求める」
お稽古事が始まると、どうしても人より上手にできるようにと、「成果を求める」ことがあります。
たとえば、お絵かきで、「次は空だから青ね」と青のクレヨンを渡したり、「花だからピンク」と先回りをして、きれいに上手にできあがることを求めるようにです。

成果を求めるより、子どもが本来持っている無限の可能性を引き出しましょう。
それには、子どもの意志や欲求や好奇心を大切にするです。

そのほうが、成果があがります。

5、「先回り」
子どもが学校から帰るのを待っていたかのように、「おやつを食べたら宿題をしなさい」と、次の行動を「先回り」して言うことがあります。先に言われると、「せっかくやろうと思っていたのに・・・」と、する気が起こらなくなってしまうでしょう。先回りの言葉が続くと、ますます行動が遅くなり、それをさらに言葉で動かそうとすると、もっと動かなくなる・・・という悪循環が起こる可能性があります。

6、「心配」
さらに、「こうなったらどうしよう・・・」と、まだ起こっていもいないことを心配することがあります。
「ゲームばかりして、成績が悪くなって、進学できなかったらどうしよう」など、まだ起こっていないことを、次から次へと心配するようにです。仏教では、これを「煩悩」というそうです。

これらは、子育てでありがちな「親の脳のクセ」です。

子育ての主役は子どもです。
親ではありません。

子育ては、子どもが独り立ちするまで、見守り育てることです。
「親がなんとかしなくてはいけない」との思いは、言い換えると、「子どもはコントロールできる」、「思い通りに動かせる」との思い込みでもあります。

親のペースと子どものペースを違うことを、忘れないでおきましょう。

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